ゲノム解析ソフトウェア技術情報サイト

インシリコバイオロジー株式会社 公式技術情報サイト

インシリコバイオロジー社の対外活動についての情報です。

  • 研究会
  • 参加団体
  • 学会等への展示
  • セミナー

インシリコバイオロジーで開発され、提供されているソフトウェア製品です。

IMC: in silico MolecularCloning ゲノム配列解析ソフトウェア

GT: GenomeTraveler NGS用データ処理・解析ソフトウェア

インシリコバイオロジーが提供するライセンスには以下の2種類があります。

ソフトウェアキーライセンス(SWキーライセンス)

ドングルライセンス(HWキーライセンス)

USBメモリー様のハードウェア(ドングル)に認証機構を組み込んだライセンスです。

ライセンスが登録されているドングルを差し込んだPCあるいはMacでライセンスが有効となります。

IMC: in silico MolecularCloning の 最新リリース情報 です。

インシリコバイオロジー株式会社では、核酸(アミノ酸)配列解析を基本とした、分子生物学の広い分野をカバーする研究・教育向けソフトウェアを自社開発しています。インシリコバイオロジーのバイオサイエンスソフトウェアは利用者からの意見や要望を最大限取り入れて開発されており、かつ非常に短いサイクルで更新されています。

開発アドバイザー:

奈良科学技術大学院大学:小笠原直毅教授、金谷重彦教授、東京工業大学の黒川顕教授の協力の下に開発されています。

販売開始日:2005年4月1日

IMCは、クローニング実験の操作をコンピュータ上で実行できるところに大きな特徴があります。クローニング機能には、制限酵素消化、PCRプライマー設計、PCR増幅、ライゲーションなどの基本実験が含まれています。この実行には、特殊なデータは不要で、GenBankやEMBLなどの公的なデータベースから入手できる塩基配列データをそのままクローニングすることが可能です。クローニングの際に、制限酵素消化断片やPCR産物の末端形状(粘着末端、平滑末端など)は正確に保持され、同一形状で相補的配列をもつ断片同士のライゲーションのみ、有効にすることができます。Primer情報は塩基配列上に貼り付けられ保存されるため、Primerの管理にも有用です。

インシリコバイオロジー 社のソフトウェアを使用して実現できる先進的かつユニークなソリューションを多数掲載しています。「機能と操作」では、与えられた課題に対して、インシリコバイオロジー社の製品がどのような解決方法を提供できるかを紹介します。

これらの機能を実装しているソフトウェア:従来の全製品をIMCに集約しました。

  • IMC: in silico MolecularCloning 
    • IMC Genomics Edition:クローニング、配列解析、ゲノム解析、ゲノムデザイン、マッピング(一部)、変異解析(一部)、メタボローム解析(一部)
    • IMC Premium OMICS Edition:クローニング、配列解析、ゲノム解析、ゲノムデザイン、NGSデータ解析、シーケンシング、マッピング、変異解析、発現解析、メタボローム解析
  • GT: GenomeTraveler NGSデータ解析機能(マッピング、変異解析、発現解析) -> IMCPEにバンドル 廃版

IMC には用途に応じて、以下の エディション が提供されています。

  • IMCEE Entry Edition : 永久ライセンス・サブスクリプションライセンスの販売終了(2023.10.31)しました。 
  • IMCSE Standard Edition :永久ライセンス・サブスクリプションライセンスの販売終了(2023.10.31)しました。 
  • IMCGE Genomics Edition :ゲノム解析、比較ゲノム ⇒ Design Suite, Array Edition を統合しました (2023.11.1)、メタボローム機能の一部搭載(2024.9.1)
  • IMCAE Array Edition :IMC Genomics Edition に統合され、販売終了しました。なお、既存ユーザの方は、IMC Genomics Edition に自動的に移行されています。
  • IMCDS Design Suite : IMC Genomics Edition に統合されました。
  • IMCPE Premier and OMICS Edition : GT機能を実装し、販売開始(2023.11.1)、メタボローム機能搭載(2024.9.1)

おおよその機能の包含関係は以下の通りです。

IMCEE < IMCSE < IMCGE ((<- IMCDS) <- IMCAE <- Metabolome ) < ( MetabolomeGT ->) IMCPE

赤字は、廃版となったエディションです。

緑字は、最新機能(メタボローム解析)です。

 

過去の開発販売製品

MetaGenomeGambler:メタゲノムアセンブリ・アノテーションソフトウェア ⇒ 後継製品 GenomeTraveler ⇒ IMCPEに統合(2023.11.1)

isAssembler: ゲノムアセンブリソフトウェア ⇒ IMCGE 以上 に 実装

iSpider: ゲノム配列・アミノ酸配列データ自動収集ソフトウェア ⇒ IMCGE 以上 に 実装

TaxiSpider: 系統樹操作でゲノム配列・アミノ酸配列取得ソフトウェア ⇒ IMCGE 以上 に 実装

GenomeTraveler ⇒ IMC Premium OMICS Edition に統合

IMC Genome Design Suite ⇒ IMC Genomics Edition に統合

IMC Array Edition ⇒ IMCGE: Genomics and Genome Design Edition に統合、IMCPE Premium and OMICS Edtionに統合

IMC Entry Edition: 廃止

IMC Standard Edition: 廃止

  1. IMCはゲノム時代の新しい概念による配列解析ソフトウェアです。
    • 分子生物学のセントラルドグマに沿った操作を実現しています。
    • ゲノム塩基配列を基本として、様々な解析を実行することが可能です
    • IMCは、「まずゲノム塩基配列ありき」のトップダウンアプローチに基づく新しい時代のソフトウェアです。
  2. 利用者毎の独自のカスタマイズ機能が豊富です。
  3. 分子生物学実験の補助やシミュレーションに使用できます。
  4. 研究用だけでなく、分子生物学の教育・学習用のソフトウェアとしても充分利用できます。
    • インシリコのクローニング実験が可能です。
    • 目に見えない分子生物学実験を理解する助けになります。
  5. 独自開発のため、研究者の要望を迅速に反映し、頻繁な改良や機能追加を実現しています。
  6. 研究者や学生が日常的に利用しているWindowsやMac上で動作します。
  • インストール方法
  • ライセンスの取得と更新
  • 起動方法
  • 終了方法
  • 最新Versionの確認とダウンロード
  • 配列ファイルの読込と保存
  • フィーチャーマップの基本操作
  • ヘルプのダウンロード
  • ヘルプの操作
  • ウェブからの情報収集
  • フォーラムの利用

 

ソフトウェアを起動するためには以下の方法があります。

  • デスクトップアイコンをダブルクリックする
  • スタートメニューから起動する(Windows)
  • コマンドプロンプトから起動する(Windows)
  • ターミナルから起動する(Mac)

IMCを起動するためには以下の方法があります。

  • デスクトップアイコンをダブルクリックする
  • スタートメニューから起動する(Windows)
  • コマンドプロンプトから起動する(Windows)
  • ターミナルから起動する(Mac)

GTを起動するためには以下の方法があります。

  • デスクトップアイコンをダブルクリックします
  • スタートメニューから起動します(Windows)
  • コマンドプロンプトから起動します(Windows)
  • ターミナルから起動します(Mac)

IMCを終了するには以下の方法があります。

  • 正常終了
    • Exitメニューを選択して終了する
    • メインウィンドウの「X」ボタンをクリックして終了する
    • 上記の正常終了の場合は、変更した各種設定パラメータは自動的に保存されます。
    • カレント配列で編集中であった配列は、自動的に保存される場合、および保存するか否かのプロンプトが表示される場合があります。この設定は、Feature Setting -> Setup タブペインで選択できます。
  • 強制終了
    • IMCを強制終了する(Windows)
    • IMCを強制終了する(Mac)
    • IMCを強制終了した場合は、直前にカレント配列となっていた配列が保存されない場合があります。また、変更した各種設定パラメータも保存されない場合があります。

IMCでは以下の操作がよく使われます。

  • 塩基配列ファイルをロード(読込)してメインフィーチャーマップを表示します。
  • キーワード検索をします。
  • 制限酵素認識部位を見つけます。
  • 逆相補鎖側から配列を閲覧します。
  • 相同性検索を実行します。

 

 

GenomeTraveler(GT)を初めて利用する場合は以下をお読みください。

GTの最初の起動時には、サンプルデータが自動的にインストールされます。

このサンプルデータを使用して、操作の練習ができます。

サンプルデータが表示されない場合は、demo ディレクトリがを確認して、そのディレクトリをルートディレクトリに変更すると、表示されます。

サンプルデータには以下ものがあります。

BAM ファイルインポート:

アセンブリ、マッピングに使用されるBAMファイルをインポートした結果が格納されています。BAMファイルの各フラグメントをAlignment Viewerで閲覧することができます。

マッピング (LAST使用):

レファレンスゲノムデータと、そのゲノム上にLASTを使用してNGSリードをマッピングした結果が格納されています。レファレンスゲノムデータをIMCを起動して閲覧・解析することや、マッピングの様子をAlignment Viewerを起動して、閲覧・解析することができます。同じNGSデータを用いて、新たにマッピングを実行することも可能です。

アセンブリ (OASES使用):

OASESを使用したNGSリードのアセンブリ結果のAFGファイルが格納されています。これをBAMファイルに変換して、Alignment Viewerを起動します。また、同じリード使用して新たにアセンブリを実行することも可能です。

マッピング (SLIDESORT使用):

レファレンスゲノムデータと、そのゲノム上にSLIDESORTを使用してマッピングした結果が格納されています。レファレンスゲノムデータをIMCを起動して閲覧・解析することや、マッピング結果はBAMファイルに変換して、Alignment Viewerで閲覧・解析することができます。同じNGSデータを用いて、新たにマッピングを実行することも可能です。

アセンブリ (Velvet使用):

Velvetアセンブラを使用してNGSリードのアセンブリ結果のAFGファイルが格納されています。れをBAMファイルに変換して、Alignment Viewerを起動します。また、同じリード使用して新たにアセンブリを実行することも可能です。

 

 IMC8117 249 170

IMC MainWindowの構成(ゲノム解析用構成)

  • North1: MainWindowヘッダー
  • North2: MenuBar
  • North3: カレントゲノム配列情報およびツールボックス
  • West, East: ツールボックス
  • South: インディケーター領域およびツールボックス
  • Upper1: MT: MainTree
  • Upper2: MSF: MainSelectedFeature
  • Upper3: MFM: MainFeatureMap
  • Upper4: Reserved 
  • Center1: For Metabolome
  • Center3: DM: DesingMap
  • Lower1: RT: ReferenceTree
  • Lower2: RSF: ReferenceSelectedFeature
  • Lower3 Tab1 : RFM: ReferenceFatureMap
  • Lower3 Tab2 : CO: FeatureCompositionList
  • Lower3 Tab3: AN: FeatureAnnotationList
  • Lower3 Tab4: Pri: PrimerList
 IMC8117 249 171

 Windowの構成(メタボローム解析用構成)

  • Upper1: MT: MainTree
  • Upper2: MTF: MainFeatureInfo
  • Upper3: LPB: LocalPathwayBuilder
  • Upper4: Reserved 
  • Center1 Tab1: GSM: ModelList
  • Center1 Tab2 :Grp: GroupList
  • Lower2 Tab2 : ExM: ExtendableMetaboliteList
  • Lower3 Tab5: Rxn: ReactionList
  • Lower3 Tab6 : Met: MetaboliteList
  • Lower3 Tab7: Gen: GeneList < Not Available on Mac
  • Lower4 Tab1: ExR: ExtendableReactionList
  • Lower4 Tab2: RAG: ReactionAssociatedGeneList
IMC8118 24X 045   

IMCのワークベンチは以下の要素から構成されます。

(ゲノミクス版モードの場合)

  • ヘッダー領域
  • メニューバー
  • 上部ツールボックス*+
  • 上部インディケーター領域
  • メインディレクトリーツリー*
  • 選択中フィーチャー情報
  • メインフィーチャーマップ*
  • 左側面ツールボックス+
  • 右側面ツールボックス+
  • デザインマップ領域
  • 参照フィーチャーマップ*
  • 参照ディレクトリーツリー*
  • 選択中フィーチャー情報
  • 下部ツールボックス+
  • 下部インディケーター領域

 

*印の要素は、ワークベンチウィンドウからのドックアウト(取り外し)、ドックイン(組み入れ)が可能です。

+印の要素は、非表示にすることが可能です。

 

 

 

メニューバーは、IMCの各機能を起動します。

多くの機能は、メニューバーのメニューとツールボックスのアイコンの両方をもち、いずれも同等の動作をします。

メニューバー以外にもメニューをもつものがあります。

レーン上やフィーチャーレーンのフィーチャー上などから独自のメニューを表示し、予め選択された範囲に対する限定されて機能を実行することができます。

メインツールボックスは、IMCの各機能を起動します。

多くの機能は、メニューバーのメニューとツールボックスのアイコンの両方をもち、いずれも同等の動作をします。

メインツールボックスは、通常、メインウィンドウの上部にドックインされていますが、必要に応じてウィンドウ外へドックアウトすることや、表示を最小にすることができます。

個々のメインツールアイコンは独立に非表示にすることができます。

メインウィンドウ以外の各種ウィンドウやダイアログにもそれぞれのツールボックスをもつものがあります。

しかし、これらの表示・非表示は変更できません。

フィーチャーは、ゲノム配列上の生物学的特徴や化学的、構造的特徴です。

フィーチャーキーは、フィーチャーを分類するタイプを示します。フィーチャーキーやフィーチャーは、国際塩基配列データベースへの登録の際に厳格に定義されているものが多く、自由に変更できないものがほとんどです。

インシリコバイオロジー社のソフトウェアでは、フィーチャーキーやフィーチャーを拡張し、処理や表示の制御に使用しています。

既定フィーチャーキー

フィーチャーキーの登録、編集、削除

テンプレート機能

フィーチャーキー検索

 

IMCが独自に設定しているフィーチャーキーがあります。

独自フィーチャーキーは、フィーチャーの描画や編集を制御するために存在しています。

独自フィーチャーキーを一括取り除く機能もあります。

Featureの属性を示すQualifierの表示方法や編集方法に関する情報を提供しています。

以下はFeatureに記述されているQualfierの値の表示方法を2つを表しています。

ゲノム配列上におけるフィーチャーの位置にかんする説明。

個々のフィーチャーにリンクし、その可視化ツールを起動できるのは以下のものがあります。

  • 分子立体構造ファイルとその可視化ツール、
  • 文献ファイル(pdf)とPDF表示ツール

フィーチャーフュージョン機能は、2つの同一positionにある同一Feature Keyに属するフィーチャーを1つに融合する機能です。融合されるそれぞれのフィーチャーに記録されていたQualifierは融合されたフィーチャーのQualifierとしてどちら側のQualifierも同等に保持されます。

この機能により、同一のフィーチャーに対して別々に付けられた複数のアノテーションを簡単に1つにまとめることができます。

 

フィーチャー演算子は、同一Feature Keyに属する2つの互いにオーバーラップするフィーチャーの論理演算を行い、新たなフィーチャーを生成する機能です。

上図の上下矢印がオーバーラップするフィーチャーで、中央の分割された矢印が演算生成されたフィーチャーです。

フィーチャーの任意のQualifierに連番を付加します。

連番とするQualifierを選択することができます。

通常ユーザが独自のQualifierを登録することはできませんが、連番を付加する場合にのみ使用する独自新規Qualifierを作成することができます。

連番は、接頭詞+連続番号から構成され、連続番号はさらに開始番号と増分で生成されます。

連番の対象となるフィーチャーは、ゲノムの塩基位置の上流側に近いものから順に付加されます。

1種類のフィーチャーキーに属するフィーチャーだけでなく、複数のフィーチャーキーに属するフィーチャーを混在して連番付加できます。

検索結果などの絞り込んだ対象について連番を付加することもできます。

以下の検索機能で連番付加できます。

フィーチャーやフィーチャー範囲の塩基配列やアミノ酸配列を選択してファイルとしてエキスポートすることができます。

Feature Export機能には、以下があります。

  • Export Feature (CSV)…-> CSV形式でフィーチャーと配列をエキスポートします。
  • Export Feature & Sequence (DDBJ)… DDBJ形式でフィーチャーと配列をエキスポートします。
  • Export Feature (BED)… -> BED形式でフィーチャーをエキスポートします。

この他に、検索機能の結果をファイル出力する機能を使用すると、実質上、フィーチャーのエキスポートとなります。

  • Feature Key Search 結果ダイアログからのエキスポート
  • Keyword Search 結果ダイアログからのエキスポート
  • Classification Search 結果ダイアログからのエキスポート

IMC の フィーチャーマップ は多様なカスタマイズ機能(フィーチャーレイアウトスタイル対応)を有しており、望み通りの遺伝子地図などを描画、印刷することができます。

遺伝子地図 (フィーチャーマップ)作成、地図のカスタマイズ(フィーチャー配置方法、形状、カラー、ラベル)

独自フィーチャーキーの登録

環状DNA 対応のスクロール、地図描画

高速ズーム、スクロール、ナビゲーションレーン

GenBank/EMBL フォーマットファイルとの連動

コンテントマップ(組成ファイル)のグラフ描画・印刷

フィーチャーレイアウトスタイルを使用することにより、複数の機能別レーンを組み合わせてフィーチャーマップを描画する際に予め登録したレイアウトを適用することにより、簡単に複雑なフィーチャーレイアウトをもつフィーチャーマップを描画することができます。

配列レーンには、現在ロードされている塩基配列ファイルの塩基および、もしそこがコーディング領域である場合はアミノ酸配列がそれぞれストランド別に表示されます。

配列レーンはフィーチャーマップのどの位置にも配置することができます。必要であれば2個以上の配列レーンを1つのフィーチャーマップ上に配置できます。

塩基4種類とアミノ酸20種類はそれぞれ個別に異なるカラーで表示することができます。

描画カラーおよびフォントサイズの変更は、フィーチャーセッティングのSequence Lane タブペインで行います。

アミノ酸1文字コードをコドンのどの位置に置くかを変更することができます。

スタートコドン候補やストップコドンの位置を示す矩形をフレーム表示領域に表示できます。

フォントタイプの変更はできません。

 

  • 上図は、Forward StrandにあるCDS、rRNA、tRNAを3フレーム表示にした フィーチャーレーン のサンプルです。
  • フィーチャーレーン設定ダイアログ からは以下の機能が実行できます。
  • 表示フィーチャーキー(複数)選択、ストランド選択、配置方法(Six Lane, Three Lane, Two Lane, One Lane, Pack)、表示鎖変更(Forward, Reverse, Both)、エクソン 表示方法変更、配置密度、レーンの高さ変更、オフセット 変更。

コンテント・プロファイルレーンは、塩基組成などの数値をスライディングウィンドウ手法を用いて、それらのプロファイルを表示するためのレーンです。

コンテント・プロファイルレーンに表示できる登録済プロファイルは以下の通りです。

  • GC Content
  • AT Content
  • A Content
  • C Content
  • G Content
  • T Content
  • GC Skew
  • AT Skew
  • Cumulative GC Skew
  • Cumulative AT Skew
  • Fickett
  • Import Map Data

Navigation Laneは、Feature Map全体の鳥瞰地図を表示し、スライダでFeature Mapの表示位置を移動することができます。

 

  • ナビゲーションレーン設定ダイアログから変更可能な項目は以下の通りです。
  • 表示対象フィーチャー(複数)選択可能。ストランド選択(Forward, Reverser, Both)、配置方法選択(Six Lane, Three Lane, Two Lane, One Lane, Pack)、間引き設定変更。

  • Frame Laneは6個のフレーム別にストップコドンが連続して出現しない領域を表示するレーンです。
  • 6個のフレーム毎にストップコドンからストップコドンまでが指定コドン数以上ある領域を示します。
  • ストップコドンの存在しない領域を右クリックして、新規フィーチャーとして登録できます。

発現プロファイルレーンは、タイリングアレイやRNA-Seqによる発現データをグラフ表示するためのレーンです。

実装エディション

IMCAE, IMCDS

メインフィーチャーマップには複数の発現プロファイルレーンを登録・表示でき、1つのフィーチャーマップ上に登録・表示できるレーン数には制限がありません。

表示レーン数が多くなると縦スクロールする必要があります。

 

レーンはゲノム位置に依存する発現量を棒グラフあるいは折れ線グラフで表示できます。

レーン毎に表示や計算の設定を変えることができます。

IMCで使用する配列データ・ファイル、フィーチャーデータ・ファイル、オプションデータ・ファイルなどについての操作説明です。

ゲノム配列やアミノ酸配列ファイルをIMCにロードします。

ゲノム配列やアミノ酸配列ファイルを保存します。

外部からデータをインポートし、配列上にマッピングします。

配列からデータを抽出し、外部にエキスポートします。

 
  • 配列パターン検索(核酸・アミノ酸)、遺伝子間領域探索
  • キーワード検索
  • フィーチャーキー検索
  • 相同性検索
  • すべてのフィーチャーの塩基配列・アミノ酸配列からデータベースへの検索
  • 検索用データベースの簡単作成
  • 複数ゲノム配列を同時に検索可能

各種検索機能に共通な操作をここで説明します。

  • メインカレント配列に登録されているフィーチャーキー数をカウントしリストを表示します。
  • 検索対象のフィーチャーを複数選択可能で、検索範囲を限定可能です。
  • 検索結果画面ではフィーチャーキー別の個数・配列上の位置・塩基長・遺伝子名・塩基配列・デスクリプションへのボタン・アノテーションへのボタンがリストされます。
  • CDSではアミノ酸配列、+鎖ー鎖のみの選択、一括削除、コドン表、連番付加、FusionPCR、などの操作が可能です。
  • 行をクリックすると、メインフィーチャーマップはそのフィーチャーの位置を表示します。
  • CSV/FastA/GenBankフォーマットでのファイル出力が可能です。
  • キーワード を入力して 注釈 を検索する機能です。対象 フィーチャーキー を複数選択可能です。
  • キーワード は複数指定可能で キーワード 間の 論理演算 は AND/OR/NOT の選択が可能です。
  • 検索範囲 を CDS領域、Inter Genic領域 の別に限定可能です。検索結果画面 では フィーチャーキー 別の個数・配列上の位置・塩基長・遺伝子名・塩基配列・デスクリプション へのボタン・アノテーション への ボタン がリストされます.
  • CDS では アミノ酸配列 の週出、+鎖ー鎖 のみの表示選択、一括削除、コドン表の表示、検索された フィーチャー への 連番付加、FusionPCR 機能への リスト転送、などの操作が可能です。
  • 結果リストの行をクリックするとメインフィーチャーマップはそのフィーチャ―位置のマップを表示します。
  • CSV/FastA/GenBank フォーマットでのファイル出力ができます。
  • Qualifier 一括削除 も実装されています。
  • 登録されている配列パターンを複数選択して、カレント配列中に存在するパターンを検出します。
  • 検索時にパターンを新規入力して検索することも可能です。検索範囲指定可能で、検索対象ストランド,も指定できます。
  • 1~2文字のミスマッチ検出可能。CDS領域あるいは遺伝子間領域の探索領域も指定可能です。
  • CDSの上流・下流指定領域のみの検索可能です。また、複数配列を検索対象として設定可能です。
    検索結果画面では、パターン毎に検出個数、配列上の位置、上流下流の遺伝子を表示可能です。
  • また、結果を新規フィーチャーとして自動登録が可能です。
  • CSV/FastA形式で結果をファイル出力が可能です。
  • 検索結果リストの行をクリックすると、メインフィーチャーマップはそのパターンの位置がマップの中央となるように移動し、配列レーン上の該当するパターン配列がハイライトされます。

参照ゲノムマップ に ゲノム塩基配列 をロードするだけで Blast検索用データベース が自動的に作成され、そのデータベースに対する 相同性(Blast)検索 を簡単に実行できます。

相同性検索 には クエリー配列 と 配列データベース および 検索プログラム の指定が必要です。

検索を実行するには以下の方法があります。

  • クエリー配列 を直接入力する方法
    • メインメニュー -> Genome Analysis > Homology Search > Homology Search by Direct Input Sequence
  • クエリー配列 をペーストする 方法
    • メインメニュー -> Genome Analysis > Homology Search > Homology Search by Direct Input Sequence
  • ファイルとして保存されている クエリー配列ファイル を参照する方法
    • メインメニュー -> Genome Analysis > Homology Search > Homology Search by Direct Input Sequence
  • メインフィーチャーレーン 上の1つの フィーチャー を 右クリック して、その フィーチャ― の配列を クエリー配列 とする方法
    • マウス右クリックメニュー -> Show Homology
      • Show Homology N.A. 検索対象は レファレンスフィーチャーマップ の カレントゲノム の塩基配列
      • Show Homology A.A. 検索対象は レファレンスフィーチャーマップ の カレントゲノム の各CDSのアミノ酸配列
      • Show Homology N.A. (Nucleotide Sequence DB) > XXXX 検索対象XXXXは登録されている 塩基配列データベース
      • Show Homology A.A. (Amino Acid DB) > XXXX 検索対象XXXXは登録されている アミノ酸配列データベース
      • Show Homology N.A. (NETBLAST) 検索対象はNCBIデータベース(インターネットに接続している必要があります)
      • Show Homology A.A. (NETBLAST) 検索対象はNCBIデータベース(インターネットに接続している必要があります)
      • Show Batch Homology Search Result 過去にこのフィーチャーに対してBatch Homology Search が実行されている場合に検索結果を表示できます。
  • 参照フィーチャーマップ 上の1つの フィーチャー を 右クリック して、その フィーチャ― の配列を クエリー配列 とする方法
    • -> Show Homology N.A. 検索対象は メインフィーチャーマップ 及び レファレンスフィーチャーマップ の カレントゲノム の塩基配列
    • -> Show Homology A.A.検索対象は メインフィーチャーマップ 及び レファレンスフィーチャーマップ の カレントゲノム の各CDSのアミノ酸配列
  • メインフィーチャーレーン の 選択領域(マウスドラッグ で選択できます)にあるすべての フィーチャー の配列を クエリー配列(複数クエリー)とする:GE以上に実装
    • -> Homology Search by Selected Feature
    • -> Autoannotation by Selected Area

検索用の データベース には以下があります。

  • カレント参照フィーチャーマップ にロードされている ゲノム塩基配列(CDS上のアミノ酸配列を含む)
  • 登録されている ゲノム塩基データベース あるいは アミノ酸配列データベース
  • インターネット経由 で NCBI の 塩基配列データベース あるいは アミノ酸配列データベース

検索プログラムは以下から選択できます。

  • BlastN
  • BlastP
  • BlastX
  • tBlastN
  • tBlastX

指定されたゲノム領域に存在するフィーチャー全部をクエリー配列として一括してホモロジー検索を行います。

 

IMCには以下のように種々の表示用ウィンドウがあります。

  • GenBank/EMBLビューア
  • 配列ビューア
  • アノテーションウィンドウ
  • 多重ゲノム並置ビューア(参照マップ)
  • 環状ゲノムビューア・エディター
  • プラスミドマップビューア・エディター
  • トレースビューア・エディター
  • 系統樹ビューア
  • アライメントビューア
  • 表示ラベルとカラー設定
  • 現在ロードされている配列ファイルをそのままの形式で閲覧できるビューアです。
  • 配列や注釈をクリックすると、メインフィーチャーマップはその位置の地図を表示します。
  • 逆に、このビューアを開いたまま、メインフィーチャーマップの一部をクリックすると、ファイルの対応する位置のテキストを表示できます。

  • メインフィーチャーマップに現在表示されている領域の配列を表示するビューアです。
  • ビューア上で表示範囲の変更、逆ストランドの表示・非表示、アミノ酸翻訳の表示・非表示、目盛りの表示方法の変更、1行の表示塩基数を表示できます。
  • PDF, PNG, EMFのフォーマットでそれぞれ画像ファイルが出力できます。

ゲノムアノテーション 用に用意された ビューア・エディター です。

メインウィンドウ から独立したウィンドウです。

ビューア機能

  • 主として CDS に注釈を付加するために使用します。
  • ウィンドウは3部分に分かれ、注釈を入力・直接編集できる デスクリプションペイン 、相同性検索の結果を CDS フィーチャー自体にリンクさせそれらを表示し、転記できます。
  • 配列表示領域には同時に既存を フィーチャー も選択的に表示できます。
  • 配列、フィーチャー、目盛りの表示設定は変更できます。
  • 表示内容は PDF,PNG,EMF 形式で画像ファイル出力可能です。
  • このウィンドウからこの フィーチャー を クエリー とする 相同性検索 も実行でき、結果はただちにリンクされます。

多重リニアゲノムマップビューアは、複数の近縁種ゲノムの遺伝子などのFeatureをゲノム毎に並列に比較描画するビューアで、IMCメインウィンドウにドックインされています。

別名を、リニアゲノムマップビューア、参照ゲノムマップ、参照マップなどと呼んでいます。

ビューアの機能

IMCメインウィンドウからドックアウトし、独立したウィンドウとして、移動やリサイズが可能です。

メインフィーチャーマップと連動させることができます。

多重リニアゲノムマップ上の各CDSフィーチャーからロードされている他の近縁種ゲノムのCDSに対して、相同性検索を実行できます。

遺伝子クラスターアラインメントを実行し、オーソログ遺伝子の近傍のシンテニー保存の様子を可視化することができます。

対応するレファレンスディレクトリーを使用して、ゲノム表示順を変更できます。マップは印刷や画像ファイルとして出力することができます

環状ゲノムマップCircular Genome Map)は、同心円上に単一ゲノム染色体あるいは近縁種同士の複数のゲノム染色体からのFeatureやContentおよびゲノム位置特異的な任意の数値データを比較描画する機能です。

それぞれのゲノム染色体の遺伝子等各Featureの分布状態や、塩基組成の変化などを表示することができます。

配置するFeatureやContentの同心円の順序は任意に変更可能です。

描画パラメータの設定は同心円毎に変更可能です。

環状ゲノムマップの直径や印刷用パラメータの変更も可能です。

環状ゲノムマップの印刷直接印刷以外に、PDF, PNG, EMFの各フォーマットでファイル出力可能です。 

環状ゲノムマップの同心円上に描画される多数のフィーチャーは注釈が存在すれば、その注釈の種類により異なるカラーでそれぞれを分類表示することができます。 

  • Circular Feature Lane別のFeature描画独立カラー設定が可能です。
  • Feature Key別に異なるカラーで描画します。
  • Color Qualifierが設定されている場合に指定カラーでCDS Featureを描画します。
  • Classificationコードに指定されたカラーでCDS Featureを描画します。
  • EC Nubmerに由来するカラーでCDS Featureを描画します。
  • Categoryコードに指定されたカラーでCDS Featureを描画します。
  • Blastのスコア範囲に指定されたカラーでCDS Featureを描画します。 

環状ゲノムマップに描画される配列ファイルは、メインカレントディレクトリーに表示されている順序で参照されます。このため、異なる多数の環状ゲノム配列を同一形式で描画することが容易に操作可能です。

環状ゲノムマップ上の一部をクリックすることにより、対応するメインフィーチャーマップの領域を表示させることが可能となっています。

環状ゲノムマップには、その中心に配列ファイル名と総塩基長(単一ゲノム染色体の時)が描画され、また周囲には塩基数目盛が表示されます。

目盛の開始位置塩基も変更可能です。 マップレイアウトは、レイアウトスタイルとして登録可能で、登録された環状ゲノムレイアウトスタイルは後で呼びだすことができます。

  • 環状ゲノムマップエディターに類似していますが、比較的小さな環状ゲノムを描画します。
  • 環状レーンは同心円状に配置され、1つの同心円上に複数のフィーチャーキーを配置できます。
  • ストランド、フレーム別、フィーチャー形状、塗りと枠のカラー指定、枠の太さ、カラー分類法の選択、ラベルの表示・非表示、ラベルとして使用するQualifierの選択、フォントサイズ、2つの同心円のオーバーレイ機能、目盛り間隔を変更できます。
  • 設計したスタイルは保存でき、他のプラスミドに適用できます。
  • 同心円の順序変更や追加・削除、編集が可能です。
  • プラスミドマップはPDF, PNG, EMFの3種の画像フォーマットでファイル出力可能です。

ABI, SCFのキャピラリーシーケンサからの出力ファイルを読み込んだ時に使用されるビューア・エディターです。

塩基配列だけでなく、トレース波形を表示します。

機能

  • 複数のファイルを並行表示できます。
  • ABI、SCFフォーマットファイルに対応しています。
  • メインフィーチャーマップとは別の独立したウィンドウ上に表示されます。
  • トレース波形ビューアウィンドウはリサイズできます。
  • それぞれの波形の表示位置をドラッグして変更できます。
  • トレース波形表示枠の高さを変更できます。
  • 塩基別の表示カラーを変更できます。
  • それぞれの波形は独立に横スクロールできます。
  • それぞれのトレース波形の位置がアラインメントされている場合は、連動横スクロールできます。
  • トレース波形の幅と高さをスライダーで自由に変更できます。
  • 制限酵素認識部位の検索と、検索後の配列をハイライトできます。
  • Trace Mapping 実行結果からも起動できます。

 

デスクリプションウィンドウは、フィーチャーのQualifierに値を入力・編集するためのウィンドウです。

フィーチャー上の右クリックで起動され、そのフィーチャーのQualifierをすべて編集することができます。

フィーチャーのPositionも変更できます。

フィーチャーが属するFeature Keyも変更可能です。

アミノ酸配列の二次構造などのプロファイルを並列表示するビューアです。個別のプロファイル表示の他に、トータルプロファイルの設計と表示、モティーフの表示などが可能です。

マルチプルアラインメントビューアは、塩基配列やアミノ酸配列のマルチプルアラインメントを表示するためのウィンドウです。

マルチプルアラインメントビューアは、相同性検索結果ダイアログなどから起動することができます。

ビューアの機能

  • 分子系統樹を描画する、Phylogenetic Tree 描画ダイアログを起動できます。
  • マルチプルアラインメントのシンプルエディターを起動できます。
  • アライメント図を印刷できます。アライメントをクリップボードにコピーし、別のソフトウェアで利用できます。
  • 1行の表示塩基数、残基数を変更できます。
  • 塩基やアミノ酸の表示カラーを変更できます。
  • マルチプルアラインメント生成には、CLUSTALWを使用しています。

分子系統樹ビューアは、遺伝子などの配列から分子系統樹を描画するツールです。

このビューアは、マルチプルアラインメントビューアから起動することができます。

ビューア機能

  • 無根系統樹、有根系統樹を描画できます。
  • DND形式ファイルをロードし、描画できます。
  • 進化距離を表示できます。
  • 印刷や画像ファイル出力が可能です。

IMCは、クローニング実験の操作をコンピュータ上で実行できることに特徴があります。この際、特殊なデータは不要で、GenBankやEMBLなどの公的なデータベースから入手できる塩基配列データをそのままクローニングすることが可能です。クローニングは注釈付の配列をそのまま、制限酵素消化、PCRプライマー設計、PCR増幅、ライゲーションを実行できます。結果として得られるクローニング生産物はすべてGenBank/EMBLフォーマットで出力されます。Primer情報は塩基配列上に貼り付けられ保存されるるため、Primerの管理にも有用です。

  • 実際に切断・ライゲーションできるクローニング機能です。
  • インシリコのクローニング実験が可能です。
  • 目に見えない分子生物学実験を理解する助けになります。 分子生物学実験の補助やシミュレーションに使用できます。
  • 任意のVector/Plasmidをコンストラクトできます。
  • Vectorへのインサートチェックに最適な制限酵素をリストアップし、そのゲル電気泳動結果をシミュレート表示します。
  • 制限酵素処理(制限酵素地図、制限酵素消化断片生成、インサートチェックに最適な制限酵素候補リスト、その他)
  • PCRプライマー設計、
  • 特定のフィーチャー上を避けるプライマー設計、
  • PCRによる複製(注釈含む)、
  • 全遺伝子を増幅する一括プライマー設計、
  • プライマー管理 ライゲーション、セルフライゲーション、
  • 塩基断片末端形状適合性チェック
  • プラスミドマップ作成(インサート領域吹出機能) (レイアウトスタイル対応)
  • 注釈を記述したままのクローニング DNA末端への制限酵素認識部位の付加
  • DNA末端平滑化(Blunting)、リン酸化(脱リン酸化
  • 注釈付き塩基配列の任意領域切り出し

IMCのインシリコクローニング機能を使って、PCやMac上でクローニングを行います。

連続実験が可能です。

ゲノムDNA配列を制限酵素で消化切断し、その断片をゲル電気泳動することや、開環したベクターにライゲーションすること、などが連続して実行できます。

IMCの制限酵素機能では、元のDNA塩基配列に注釈(Feature)が付加されていれば、その注釈を保持した状態で断片化することができます。

1つのFeatureが制限酵素で分割されてしまう場合には、そのFeature自体は継承されますが、状況によってはFeature Keyが自動的に変更されることがあります。

制限酵素消化断片の末端形状は、正しく保存されます。これにより、断片同士のライゲーションを行う際に、ライゲーション可能か否かをチェックします。

大腸菌において、メチル化部位が制限酵素消化に影響するか否かをチェックすることができます。

よく使用する制限酵素をマイセットとして登録しておくことも可能です。新たに提供された制限酵素を登録したり、使用されなくなった制限酵素を削除することも可能です。

制限酵素の管理

  • 部分セット選択、
  • 種類による絞り込み
    • 認識塩基数の区別
    • パリンドローム性
    • 平滑・突出末端の区別
    • DAM/DCMの有無
    • 切断箇所数による違い
  • 制限酵素リストの別名保存、リスト編集
  • 酵素新規登録、酵素編集、酵素削除

制限酵素認識部位の探索機能

  • 探索領域選択、
  • 認識部位検索、
  • 認識部位リスト表示、
  • 制限酵素地図表示、
  • 複数配列からの一括検索

IMCには種々のPCR Primer設計方法があります。

単純に 配列レーン 上の塩基配列や フィーチャーレーン の領域をドラッグした範囲を プライマー として登録する機能

  • 配列レーン 上からのプライマー登録
  • フィーチャーレーン 上からのプライマー登録

フィーチャーレーン 上のフィーチャーや選択領域の内外を増幅するプライマーを設計する機能

  • フィーチャーレーン の選択したフィーチャーを含むあるい含まれる プロダクト を増幅するための プライマー設計
  • フィーチャーレーンの選択したゲノム領域を含むあるいは含まれるプロダクトを増幅するためのプライマー設計

一度に多数の領域を増幅するプライマーを一括して設計する機能(Iterate Design 機能つき:設計できなくなる領域がなくなるまで設計を繰り返す機能です)

  • Batch PCR Primer Design ゲノム上の指定した フィーチャーキー をもつ全フィーチャーをすべて増幅するための バッチPCRプライマー設計
  • Whole Genome Covering PCR Primer Design 全ゲノムあるいは大きなゲノム領域を PCRプロダクト が重なりを持って完全にカバーする PCRプライマー設計
  • Sequencing Primer Design キャピラリーシーケンサ のワンリードでカバーできないDNA断片を シーケンシング するためのシーケンシングプライマー設計

参考

以下は、遺伝子クラスター設計 など複数のDNA断片を一度に クローニング するためのPrimer群を一括設計する機能です。デザインからクローニングまでを実行し、クローニングされた生成物をIMCにロードできます。

  • In-Fusion Design Ver.1 : In-Fusion Cloning 用のPrimer設計機能
  • In-Fusion Design & Build Ver.2 : In-Fusion Cloning 用のPrimer設計機能
  • In-Fusion Design & Build Ver.3 : ベクター配列にインサートするDNA断片をドロップして遺伝子クラスターを設計し、ビルドする機能
  • Batch Gene Cluster Design & Build : クラスターを構成する遺伝子セットを置き換えて一括多数の遺伝子クラスターを設計し、ビルドする機能
  • Combinatorial Design & Build : 遺伝子クラスター を構成する断片を コンビナトリアル に組合せ設計し、ビルドする機能

IMCのPCR反応機能では、登録されたプライマーセットのプライミング位置をゲノム塩基配列上から探索します。

両方のプライマーがゲノム上にプライミングサイトを持つ場合には、プライマーで挟まれた領域をPCR増幅します。

このとき、アデニンを1塩基突出させることも可能です。これはTAクローニングに使用されます。

テンプレートDNA配列に注釈(Feature)がついている場合は、増幅されたPCR産物にも注釈が継承されます。

複数のテンプレートDNA配列に対して、PCRを実行することも可能です。

目的と概要

  • IMCではライゲーション機能を提供し、注釈付塩基配列を含む様々な塩基配列同士を実際のクローニング実験と同様に結合して、その産物を生成します。すべての注釈はライゲーション産物にも正しく継承され、かつその産物も元の塩基配列と同様にIMCの多くの機能を使って解析することができます。

機能

  • 塩基配列同士をその末端形状が相補的に一致する場合は、ライゲートし、1つの塩基配列にします。
  • 最大5断片までの塩基配列をライゲーションできます。
  • 3断片以上のライゲーションは、IMCGE以上で実行できます。
  • 生成可能な全ライゲーション配列を生成できます。
  • Version 7.24以降では、ライゲーション産物の完全相補配列を別な生成物としてカウントしています。
  • GenBankやEMBL形式の注釈付塩基配列も同様にライゲーションが可能で、それらの注釈はライゲーション生成物に正しく継承されます。
  • 塩基配列の末端同士の形状と配列が相補的に一致する場合は、環状塩基配列を生成します。
  • 生成されたライゲーション産物における各断片のインサート方向をチェックするために使用できる制限酵素のリストを表示します。
  • またそれらの制限酵素を使用した場合のゲル電気泳動パターンを表示します。
  • カレントフォルダーにロードされているすべての塩基塩基配列の末端形状を表示します。
  • セルフライゲーションにより、環状DNAを生成することもできます。
  • PCR産物のT-Aクローニングにも対応しています。
  • ライゲーションの前に、各断片の末端形状をみることができます。
  • ライゲーション産物のプラスミドマップを描画することができます。この描画では、インサート領域を吹き出しで表現できます
  • ライゲーションにより結合された結果は、他の塩基同士の結合と等しい共有結合(リン酸ジエステル結合)となるため、結合後は本来は区別ができません。
  • ライゲーション産物として生成される塩基配列は、元の塩基配列と同様に解析することができます。

制限事項

  • 現在、6個以上の塩基配列を連結するライゲーションはできません。

アルゴリズム

  • IMC上で制限酵素切断された配列には、末端の状態を示す特殊なFeature KeyとQualifierが生成されます。

プラスミドマップの作成については、Plasmid Map Viewerをご覧ください。

DNA配列を制限酵素で消化断片化した場合、PCR増幅した場合、ライゲーションを行った場合には、それらの産物をゲル電気泳動した結果として表示することができます。

DNAフラグメント配列の末端を修飾することができます。

IMCが現在提供している末端修飾機能は以下の通りです。

分子生物学的処理

  • 平滑化(T4 DNA Polymeraseによる平滑化、Mung Bean Nucleaseによる平滑化)
  • リン酸化
  • 脱リン酸化
  • PCR産物へのアデニン突出

非分子生物学的処理

  • チミンが突出した配列の作成(T-Vector)
  • 制限酵素認識配列の付加

ライゲーションなどにより、インサートされるDNA断片の両端が同じ制限酵素で切断された場合や、平滑末端を持つ場合は、インサートの向きを知るために最適な制限酵素候補をゲル電気泳動図で表示します。

分子生物学的によらず、情報操作による塩基配列処理

  • Delete Sequence:ゲノム塩基配列の任意の領域を削除します。
  • Fragmentation:ゲノム塩基配列を指定した塩基位置(複数指定可能)で切断し、断片化します。

TAクローニングの操作手順

  1. 環状ベクターを読み込み、制限酵素で開環します。
  2. ゲノム塩基配列を読み込み、一部領域のプライマー設計を行います。
  3. PCR を実行します。
  4. ライゲーションを行います。

NGSによる大規模シーケンシングと従来のキャピラリーシーケンサによるシーケンシングについての情報です。

NGSのデータ解析は、GenomeTravelerで実行できます。

GT2107_D102_0010.jpg

シーケンサからのリード配列を相同性を用いて互いに結合し、コンセンサス配列を生成します。

NGSからの大規模リードアセンブリとキャピラリーシーケンサからのアセンブリがあります。

NGSリードのアセンブリは、GenomeTravelerにおいて実行できます。

キャピラリーシーケンサからのリードアセンブリは、IMCのツールin silico Assemblerで実行可能です。

ナノポア関連のアセンブリはGenomeTravelerから起動できます。

遺伝子やゲノムの塩基組成解析、コドン解析、ORF抽出、アミノ酸翻訳、アミノ酸プロファイル解析、モティーフ解析などの説明です。

ゲノム塩基配列の塩基組成に関する解析を行います。

カレント配列ディレクトリーにロードされた配列ファイルに対してこの解析を実行できます。

Genome Analysis メニューのFeature Statistics機能は、現在ロードされている塩基配列ファイルのすべてのフィーチャーの塩基組成を出力します。

メインフィーチャーマップに表示できるコンテント・プロファイルレーンも塩基組成を表示する機能の一つです。

移動平均法による組成の変化をグラフで表示します。

コンテント・プロファイルレーンは環状ゲノムマップビューアにも実装されています。

「Cluster Design Checker」機能は、指定されたクラスターの塩基組成を評価し、予め設定された塩基組成の範囲にあるか否かをチェックします。

IMCでは、シンプルなORF候補抽出機能を提供しています。

カレント塩基配列の6個のフレーム上で、ストップコドンから次のストップコドンまでの領域で指定した塩基長以上を有するものを抽出します。

ORF候補は、CDSへ変換し、アミノ酸翻訳を行うことも可能です。

ORF候補領域が他のORF候補領域を包含する場合は、より塩基長の大きいのものを採用できます。

IMCでは、このほかに外部コマンドとして、Gene FindingプログラムであるAugustusおよびMetaGenomeAnnotatorを起動し、その結果を取り込むことができます。

また、Glimmerなどの遺伝子同定プログラムの出力結果をインポートして、カレント配列上にマッピングすることができます。

カレント塩基配列上のCDSフィーチャーの塩基配列をアミノ酸翻訳します。

カレント配列上の全CDS、選択された領域上のCDS,1個のCDSについて翻訳範囲を指定することができます。

各コドンは指定されたGenetic Tableに従って翻訳されます。

ゲノムアノテーションとは、ゲノムに注釈を加えることですが、より具体的には、ゲノム配列上に同定された特徴(Feature)の属性(Qualifier)を記述することです。

Featureの種類はFeature Key として分類されます。Featureの位置はPositionとして記録されます。ゲノム塩基配列上のPositionによって、そのFeatureが占める塩基配列が判ります。また、アミノ酸に翻訳されるコーディング領域(CDS)は、翻訳されたアミノ酸配列情報をGenetic Code Tableを介して間接的に保有することになります。CDSのようなフィーチャーは二重らせんのどちら側に特定されるかも重要で、通常はComplementという位置演算子を使って表記されています。

アノテーションを実行するには注釈が付加された塩基配列あるいはアミノ酸配列のデータベースを作成する必要があります。

IMCには、ゲノム配列をロードしただけで自動的にBlast検索用データベースを生成する機能があります。

この機能は、近縁種の未知ゲノムにアノテーションをするために使用することができます。

大規模なデータベースを生成する機能も実装されています。

CreateDB機能は、NCBIなどからダウンロードできるSuperKingdom別のファイルを使用して、ローカルBlast検索用データベースを生成します。

検索用データベースは、核酸配列とアミノ酸配列のいずれのデータベースも生成できます。

これらのファイルは非常にサイズが大きく、かつ多数あります。検索する場合は、多数の生成されたデータベースをジョインして一つのデータベース名として使用できます。

データベースを外部サーバ上に構築し、ネット経由で検索できるようにすることも可能です。

ゲノムアノテーションを全自動で行う機能です。

アノテーションを行うゲノム塩基配列を登録すると、そのゲノム配列へのアノテーションを全自動で行います。

実行前に使用する同定ソフトウェアや使用する配列データベースを選択することができます。

IMCに搭載されたアノテーション用の機能を使用して 手動アノテーション を行うことができます。

IMCには以下のようなアノテーションツールが用意されています。

  • Annotation Viewer-Editor Window
  • Description Editor Window
  • Sequence Viewer
  • フィーチャー への 連番付加機能
  • 不要なフィーチャー・Qualifier の除去機能
  • フィーチャー演算子
  • バッチホモロジー検索機能
  • その他
  • 多重ゲノム・アラインメント・フィーチャーマップ
  • 染色体間での 相同性検索
  • フィーチャーアラインメント、遺伝子クラスターアラインメント 
  • 環状ゲノムマップ (フィーチャーレイアウトスタイル 対応)
  • ドットプロット
  • 広域ゲノム再配置地図 作成(Global Genome Rearrangement Map
  • 局所ゲノム再配置地図 作成(Local Genome Rearrangement Map
  • ベン図 (Venn Diagram):オーソログ解析用
  • コアゲノム解析
  • 変異株間 変異抽出
  • 反復配列検出
  • 次世代シーケンサ からの 16SrRNA による メタゲノム解析
複数の近縁種ゲノムのフィーチャーや組成を同心円上に並列描画する機能です。
描画ダイアログから、同心円を自由に追加・編集・削除することができます。
  • 複数の注釈付染色体塩基配列の任意のフィーチャーを表示
  • 複数の染色体塩基配列の任意のコンテント・スキューを表示
  • フィーチャー・コンテント表示順序変更
  • GenomeMap表示指定フィーチャーのみの表示
  • 同心円別の独立カラー設定
  • レイアウトスタイルを登録し、多数のゲノムの環状ゲノムマップを効率よく作成
  • 環状ゲノムマップの印刷(PDF,EMF,PNG)
  • 実装: 

  • この機能は以下のソフトウェア・エディションに搭載されています
    • IMCGEIMCAEIMCDSGenomeTraveler
  • 以下のエディションではシングルゲノムマップ(1個のゲノムのみ表示できます)となります。
    • IMCEEIMCSE
  • 多重リニアゲノムマップ(Multiple Linear Genome Map)は、近縁種間の複数のゲノム染色体からのFeatureを並列に比較描画する機能です。
  • 多重リニアゲノムマップ上の1つフィーチャーを右クリックすることにより、他のゲノム上の全フィーチャーに対するホモロジー検索を実行でき、そのフィーチャーが他のゲノム上に相同な藩列を持つ場合は、相同遺伝子を軸にアライメント表示できます。
  • 多重リニアマップからマウス右クリックで「IMC O10 遺伝子クラスターアライメント」を実行することができます。
  • PDF, PNG, EMFの各画像フォーマットでファイル出力できます。
  • この機能は以下のエディションに実装されています。
    • IMCGE, AE, DS,GT
  • 2つのゲノム配列間の相同領域をドットマトリックスで表示します。

 

  • カレントゲノム配列とカレント参照ディレクトリにロードされている1つのゲノム配列を選択して比較します。
  • ドットカラーをOverlap塩基長、%Identigyの段階別に設定できます。結果表示画面では、ズーム、シフト、矩形で選択した任意の領域の拡大、ドットカラー設定、ナビゲーションウィンドウ、表示ドット数の制限、フィーチャーキー表示(フィーチャ―マウスオーバーで注釈を表示)が可能です。
  • ドット画像は、PDF/PNG/EMF形式でファイル出力可能で、印刷設定も可能です。
  • ドットリストはCSV形式でファイル出力可能です。

ベン図(Venn Diagram)は集合論で使用される図で、3個の集合(4集合以上の場合も描画可能ですが、IMCでは3集合以下のみ描画します)間の要素の数の分布を示したものです。

それぞれの集合に属する要素を円内に示し、それらが重なり会う部分を共通要素として示します。

生物学への応用として近縁種ゲノム間の相同遺伝子の数を図示することに使用されます。

この機能は以下のソフトウェア・エディションに搭載されています

  • IMCGEIMCAEIMCDSGenomeTraveler

グローバルゲノム再配置マップの描画ウィンドウです。上部と下部にそれぞれ互いに近縁なゲノム配列が直線で表現されています。上下の線分を結ぶ多数のカラーの線分は上下のゲノムで互いに相同性の高いものを結んでいます。上下を結ぶ線分のカラーは、相同性の強さの違いを示しています。中央で1点に集まる線分はこの流域が互いのゲノムで逆位になっていることを示します。中央にある小さなウィンドウはナビゲーションウィンドウで全体をズームインした場合にどの部分が表示されているかを示します。上下にあるボタンツールで画面表示や出力を設定できます。

 

この機能は以下のソフトウェア・エディションに搭載されています

  • IMCGEIMCAEIMCDSGenomeTraveler

概要と機能

  • 近縁種ゲノム間の全長にわたるゲノムリアレンジメントマップをフィーチャーレベルで作成・描画します。
  • カレントゲノム配列と、カレント参照ディレクトリにロードされている近縁種ゲノム配列のうち選択(複数可)されたゲノム配列の間でペアワイズにゲノム全長を比較します。
  • 核酸配列での比較と、アミノ酸配列での比較が可能です。相同性の判定基準を変更可能です。
  • アミノ酸配列での比較の場合は、双方のゲノムともCDSが注釈付けされている必要があります。
  • 結果画面からは、縦横ズーム、スクロール、相同ラインのピックアップ、任意のフィーチャ―キーの表示、非相同領域の表示、ナビゲーションウィンドウの表示、が可能です。
  • 結果画像は、PDF/PNG/EMF形式でファイル出力可能です。相同リストはCSV形式でファイル出力可能です。

局所ゲノム再配置マップとは? 

局所ゲノム再配置マップ(Local Genome Rearrangement Map)は、近縁種を比較する機能の1つです。2つゲノムの間の最大相同性パスに沿った相同性領域の比較を塩基配列やアミノ酸配列レベルでかつそれらゲノム上にある注釈を表示します。

この機能は以下のソフトウェア・エディションに搭載されています

  • IMCGEIMCAEIMCDSGenomeTraveler

機能と特徴 

基準となるゲノム上に、異なる近縁種ゲノムとの相同領域を検出し、塩基配列およびそれぞれのゲノムのフィーチャーをアラインメントした局所的ゲノム再配置マップを描画します。この機能を、ローカルゲノムリアレンジメントマップと名付けています。

2種の近縁種間の全体にわたり、かつ局所的なゲノムリアレンジメントマップを作成・描画します。 

基準ゲノムに対して、比較対象としての近縁種のゲノム全域を写像します。 

2種のゲノム間のゲノム全域にわたり、塩基配列レベルでの相同領域を表示します。 

コーディング領域においては、対応するアミノ酸残基をアラインメント表示します。

アミノ酸残基の不一致個所をリスト表示し、そのリストの各不一致個所をクリックすることにより、対応する位置にマップを移動できます。 

一致部位と残基のリストをCSVファイル出力可能です。

リストは再ロード時に、再現表示されます。相同領域においては双方のゲノムのフィーチャーとその位置をアラインメント表示します。 

基準ゲノムとの相同性がない領域については、比較対象ゲノムのフィーチャーは表示されません。

これは、LGRMが基準ゲノムに対して比較対象ゲノムを写像するという原理から、写像されない領域すなわち、比較対象ゲノムから欠失した領域として判断されます。

解析結果は基準ゲノムのGenBank形式ファイルとして保存および再参照可能です。 

LGRM表示設定をレイアウトスタイル(LGRMレーン)として登録可能です。

LGR Mapレーンはメインフィーチャーマップの任意に位置に配置設定できます。塩基配列とアミノ酸配列の比較表示をカスタマイズできますLGRMでは通常の配列レーンをLGRM用に読み替えて使用されます。

遺伝子クラスターアラインメントは、複数の近縁種ゲノムの1つの遺伝子に着目し、その近傍(上流にN個の遺伝子範囲、下流にN個の遺伝子範囲)を含めて、近縁種ゲノムとの間の相同性の有無を調べ、BBHがある場合には相同遺伝子同士を帯で結合表示するものです。

  • 相同性スコアにより、結合帯の描画カラーを変更できます。
  • アラインメントの表示は、レファレンスフィーチャーマップ(マルチプルゲノムビューア)を使用します。
  • 各ゲノムは、個々に左右にスクロール可能です。
  • 全体をズームすることが可能です。
  • ゲノムの表示順を変更すると、クラスタリングが終了してしまいます。
  • 印刷は、Printボタンを使用します。このペインはドックアウトできます。

この機能は以下のソフトウェア・エディションに搭載されています

  • IMCGEIMCAEIMCDSGenomeTraveler

パンゲノムからコアゲノムを抽出します。

  • 具体的には近縁種ゲノム集団から、共通遺伝子を抽出します。
  • メインカレントゲノム配列上の遺伝子と参照ゲノム配列(複数指定可能)の遺伝子との間のBBH(Best Binary Hit)が一致する場合を共通遺伝子としています。
  • 参照ゲノム配列間の共通遺伝子は同定していません。
  • 解析結果をファイルに保存することが可能です。
  • IMCを終了した後でも、次回IMCを利用時に、このファイルを再ロードし、コアゲノム解析を続行することができます。

集団が大きい場合は計算時間がかかります。その場合は、コア数の多い計算機で実行することを推奨します。

この機能は以下のソフトウェア・エディションに搭載されています

  • IMCGEIMCAEIMCDSGenomeTraveler

変異点解析は近縁種ゲノム(パンゲノム)間の変異点を塩基単位で検出します。

  • カレントゲノム配列を基準として、カレント参照ディレクトリにロードされているゲノム配列から複数を選択し比較できます。
  • ゲノム配列は遺伝子抽出されCDSフィーチャーが登録されている必要があります。
  • 変異塩基をレファレンスフィーチャーマップ上に表示できます。
  • 検出部位をCDS上あるいは遺伝子間領域のどちらかに設定できます。
  • 遺伝子間領域の場合は精度が落ちます。
  • 検出判定基準については、%IdentityおよびOverlap率を変更できます。
  • 解析結果画面には変異塩基のリストが表示され、表示項目はゲノム配列別に変異塩基、変異位置、gene name, ocus-Tagとなります。
  • 結果はCSV形式でファイル出力できます。メモリーサイズを増やすと、解析可能なパンゲノムサイズも大きくなります。
  • 集団が大きい場合は計算時間がかかります。その場合は、コア数の多い計算機で実行することを推奨します。

 

この機能は以下のソフトウェア・エディションに搭載されています

  • IMCGEIMCAEIMCDSGenomeTraveler

実装エディション:IMCGE,AE,DS

ゲノム塩基配列(複数可能)上へ様々な配列をマッピングし、フィーチャーとして登録することが可能です。

マッピング可能な配列

  • EST/cDNA塩基配列ファイル
  • 複数ゲノム配列上へのEST/cDNA塩基配列ファイル
  • アミノ酸配列ファイル
  • dbSNP配列ファイル
  • JSNP配列ファイル
  • ABI/SCFトレースファイル
  • アレイプローブ配列ファイル
    • Affymetrix
    • Nimblegen
    • Agilent
  • PCRプライマー配列
  • 制限酵素認識配列

gbSNPやjSNPの変異データを対応するゲノム塩基配列上にマッピングする機能です。

アミノ酸配列を参照ゲノム塩基配列上にマッピングし、新規フィーチャーとして登録します。

指定したアミノ酸配列(複数可能)を、現在フィーチャーマップとして表示されている参照ゲノム上にマッピングし、ヒットしたエントリーを新規フィーチャー(mRNAなど)として登録します。

マッピングには、tBlastNのアルゴリズムが使用されます。

マッピング結果は、3タイプに分類されます。

  1. 入力アミノ酸が、完全に参照ゲノム塩基配列にマッチした場合
  2. 入力アミノ酸が、不完全に参照ゲノム塩基配列にマッチした場合
  3. 入力アミノ酸配列が、まったくマッチしない場合

前者2タイプの結果は、参照ゲノム上に新規フィーチャーとして登録することができます。たとえば、完全マッチ配列を、mRNAフィーチャーとして登録し、不完全マッチ配列は、miscRNAフィーチャーとして登録することができます。

新規登録されるフィーチャーの任意のQualifierに同一のValueを設定できます。また、Qualifier /locus_idに指定した接頭文字と、任意の桁数をもち、任意の数値から開始される連番を登録することができます。

イントロンをもつ真核生物の場合は、エクソン・イントロン領域を識別してマフィーチャー登録されます。

イントロンの最大塩基長を制限できます。

次世代シーケンサー(NGS)のReadをゲノム上にマッピングする機能です。

以下のソフトウェアに実装されています。

GenomeTraveler

  • 高精度なタイリングアレイデータを遺伝子などの注釈と併置して閲覧解析することが可能です。
  • Affymetrix 社、Agilent 社、Nimblegen 社のアレイに対応しています。
  • アレイプロファイル並列表示(レイアウトスタイル対応)
  • アレイデータ補正、アレイ情報統計(グラフ作成)
  • アレイ間演算、演算結果ファイル保存
  • プローブレベルー遺伝子レベル発現強度変換
  • 遺伝子(遺伝子間)別発現強度によるクラスタリング
  • プロファイルピーク検出

この機能は以下のエディションで実行できます。

AE, DS, GT

発現プロファイルレーンはメインフィーチャーマップ上にいくつでも表示することができます。

また、その位置関係を上下に自由に移動できます。

クローニング操作により、発現プロファイルをもつゲノム配列が消化切断、増幅、ライゲーションなどされた場合は、その領域に属する発現プロファイルも継承されます。

この機能は以下のソフトウェア・エディションに搭載されています

IMCAE, IMCDS, GenomeTraveler

発現プロファイルレーン上では以下の操作を実行できます。

  • レーンスタイルの設定
  • カラーデータのインポート
  • カラーデータのクリア
  • 発現プロファイルのCSV形式ファイル出力
  • プロファイルの拡大

代謝解析のソリューションです。

IMC8115 249 0000A

  1. メタボローム初期化処理の実行
    • パスウェイ描画用パラメータファイルを読み込み、初期化します。
    • この処理はIMC起動後、1回だけ実行します。
    • メタボローム初期化処理実行完了後に、他の機能を実行可能となります。
  2. ゲノムスケールモデルのロード(あるいは、モデルリストの読み込み)
  3. 1反応ずつの追加による任意のパスウェイの構築と描画
  4. 描画結果のファイル保存(PNG, SVG)
    • PNGファイルはPhotoshop などで編集可能
    • SVGファイルはIllustration などで編集可能、各種ブラウザで表示可能

Group とは?

  • SBML Format の ゲノムスケールモデル では、Extension に groups があります。
  • その要素 Group は ゲノムスケールモデル に登録されている Reaction をグループ化するためのものです。
  • Group は SubSystem などとも呼ばれ、代謝パスウェイ 上の近傍に位置し、反応が連鎖する一群の Reaction の集団を示します。
  • 既存のゲノムスケールモデルでは、Group が設定されているモデルは、iJO1366などごく少数です。

IMC8117 249 0166

GroupEditor の役割

  • このため、IMCには、各 Reaction を Group別に簡単に登録するための GroupEditor が用意されています。
  • GroupEditor を使用して、独自の Group やそれに属する Reaction 群を編集することができます。
  • Group の Reaction 集団の大きさを適切にとると、見やすい パスウェイ を描画できます。

GroupEditorの各部の名称と機能

SeedMetaboliteList(onGE)

  • 初期状態では、Current GSMに登録されているすべてのMetabolite(Species)が表示されます。
  • このリストから1つのMetaboliteを選択すると、それのMetaboliteが反応にふくまれるすべてのReactionがReactionList(onGE)に絞り込み表示されます。

ReactionList(onGE)

  • Current GSM に登録されているReactionのリストです。
  • 絞り込み操作により、表示されるReactionが変わります。

Group-AssignedReactionList(onGE)

  • GroupList(onGE)から1つのGroupを選択するとそのGroupに属するReaction群を表示します。

GroupList(onGE)

  • Current GSM に登録されているGroupのリストを表示します。

ローカルパスウェイビルダーは、ロードされたゲノムスケールモデルに記載された情報を使用して、代謝パスウェイを1反応ずつ伸長していくツールです。

 IMC8109 245 0013

IMC Version 8.109 から実装されています。

ローカルパスウェイビルダー(PLPB)上で操作可能な機能

  • ズーム操作
  • パスウェイ画像のファイル保存(SVG,PNG) (PEのみ)
  • ノード(Reaction, Metabolite)の除去
  • ノードの移動
  • 描画されたパスウェイを消す
  • レイアウトスタイルの変更
  • パスウェイの左右反転、上下反転、±90℃回転
  • CoFacotrノードの結合、結合解除

 

ゲノム設計のソリューションです。

異種宿主への組換用遺伝子組成設計機能

  • IMC8117 249 0172
  • 他の宿主ゲノムに別ゲノム由来のDNA断片を組み換える等の目的のために、DNA断片のコドン組成を宿主ゲノムのコドン組成に適合するようにコドンを置き換えます。
  • 指定した制限酵素認識部位を避けて設計します。
  • GENOME DESIGNメニューのChange Codon Design を起動して、設計できます。
  • この設計には、宿主ゲノムのコドン組成が必要です。IMCではGENOME ANALYSIS ー> Genome Info ー> Show Codon Usage でこの機能に必要なコドン頻度表を作成できます。
  • カレント配列を全フィーチャーを含めて、それまでの逆相補鎖を順鎖とする配置に変換し、フィーチャーマップも逆相補鎖を順鎖にして転回し、表示されます。
  • 逆相補鎖変換された配列はその状態でファイル出力できます。
  • ツールボタンは逆相補鎖ボタンのトグル表示となり、もう一度実行すると元の鎖に戻ります。

OGAB法でクラスターを再構築するための遺伝子クラスター配列断片化設計を行います。

フィーチャーキーやフィーチャーなどのパラメータ設定を変更します。

ウィンドウ・ダイアログ別の説明です

解析などの実行を指示するダイアログです。

実行や表示などのオプションパラメータ設定を行うダイアログです。

in silico Assemblerはde novo Assemblerです。

50bp以上のDNA Fragmentをアセンブリできます。

主として、キャピラリーシーケンサーからのRead のアセンブリに使用されます。

NGSからのReadもアセンブリ可能です(100万Read程度まで。それ以上のサイズはVelvetなどをお使いください)

前処理で処理件数限定、最低QVの指定、最大N塩基数の限定が可能です。

iSpiderは、外部の塩基配列やアミノ酸配列データベースサーバから必要な配列データファイルをダウンロードするツールです。

予め、外部サーバとそこから取得する配列データの情報を登録しておくことにより、簡単に最新の配列データをダウンロードし、所定のディレクトリーに保存することができます。

手動ですぐにダウンロードを実行することが可能ですが、実行する日時を指定してその時刻に自動的にダウンロードすることも可能です。

正規表現で、複数のファイルを指定することが可能であるため、場合によってはかなり多数のファイルをダウンロードすることになります。

外部サーバの規約に従って、サーバにあまり負荷をかけないよう設定を行ってください。

 

TaxiSpiderは、iSpiderの姉妹ツールです。

塩基配列ファイルやアミノ酸配列ファイルへの全索引を指定したサイトからダウンロードするツールですが、それらの配列索引を1つの大きなTaxonomy Tree状のデータベースに格納していくことに特徴があります。

ダウンロードされた配列データはそのTaxonomy情報に従って、Taxonomy Treeの該当する枝上に格納されます。

ただし、ローカルに非常に大きなディスクスペースを必要とします。

2018年12月現在、47GBのディスクスペースが必要です。

 

GenBank GBFF Expanderは、多数のゲノム配列を含むNCBIのGBFF形式のファイルを個々のゲノム配列に展開し、そのTaxomyに従って、ツリー上のディレクトリーに配置するツールです。

TaxiSpiderのプロトタイプとなった機能です。

ゲノムトラベラーの機能と操作をここにまとめます。

それぞれの機能別の記述と重複する場合があります。

GTの高次解析についての説明です。

ドングル関係の技術情報を集めています。

HELP Category

eShop in silicoでの買い物の手引きです

インシリコバイオロジー株式会社が運営するフォーラム・インシリコは、製品に関する質問、意見、要望、議論などの場を提供しています。

クローニング関係のチュートリアルです。

塩基配列、アミノ酸配列の操作に関するチュートリアルです。

Do It Yourself バイオロジーへの要請

(ドラフト)

ひとりでゲノム解析できる道具が充実していること。

ひとりでデータを扱えること。

ひとりで実験と解析ができること。

ひとりで結論が出せること。

ひとりでゲノム解析、分子生物学をするための道具群について。

一人で、ゲノムサンプルを入手する

一人で、シーケンシングする あるいは ゲノムシーケンスを入手する

一人で、ゲノム配列を解析する

一人で、ゲノムを設計する

一人で、ゲノム設計シミュレーションをする

ゲノム合成は依頼する

みんなで評価する コンテストする

 

トラブルが発生した場合の対応などを説明します。

Site Seal

最新更新記事