局所ゲノム再配置マップとは?
局所ゲノム再配置マップ(Local Genome Rearrangement Map)は、近縁種を比較する機能の1つです。2つゲノムの間の最大相同性パスに沿った相同性領域の比較を塩基配列やアミノ酸配列レベルでかつそれらゲノム上にある注釈を表示します。
この機能は以下のソフトウェア・エディションに搭載されています
- IMCGEIMCAEIMCDSGenomeTraveler
機能と特徴
基準となるゲノム上に、異なる近縁種ゲノムとの相同領域を検出し、塩基配列およびそれぞれのゲノムのフィーチャーをアラインメントした局所的ゲノム再配置マップを描画します。この機能を、ローカルゲノムリアレンジメントマップと名付けています。
2種の近縁種間の全体にわたり、かつ局所的なゲノムリアレンジメントマップを作成・描画します。
基準ゲノムに対して、比較対象としての近縁種のゲノム全域を写像します。
2種のゲノム間のゲノム全域にわたり、塩基配列レベルでの相同領域を表示します。
コーディング領域においては、対応するアミノ酸残基をアラインメント表示します。
アミノ酸残基の不一致個所をリスト表示し、そのリストの各不一致個所をクリックすることにより、対応する位置にマップを移動できます。
一致部位と残基のリストをCSVファイル出力可能です。
リストは再ロード時に、再現表示されます。相同領域においては双方のゲノムのフィーチャーとその位置をアラインメント表示します。
基準ゲノムとの相同性がない領域については、比較対象ゲノムのフィーチャーは表示されません。
これは、LGRMが基準ゲノムに対して比較対象ゲノムを写像するという原理から、写像されない領域すなわち、比較対象ゲノムから欠失した領域として判断されます。
解析結果は基準ゲノムのGenBank形式ファイルとして保存および再参照可能です。
LGRM表示設定をレイアウトスタイル(LGRMレーン)として登録可能です。
LGR Mapレーンはメインフィーチャーマップの任意に位置に配置設定できます。塩基配列とアミノ酸配列の比較表示をカスタマイズできますLGRMでは通常の配列レーンをLGRM用に読み替えて使用されます。